はじめまして、Sea Seedです。
はじめに
はじめまして、Sea Seed(有限会社 海の種)のじゅきやです。
Sea Seedはぼくの父である金城 浩二が始めた会社で、陸上のサンゴ礁『さんご畑』を運営しながら、養殖サンゴを1本ずつ沖縄の海へ移植する活動をしています。
2010年には、代表の金城が世界で初めて養殖サンゴの移植と産卵に成功するまでの一連の活動が題材となった映画『てぃだかんかん 〜海とサンゴと小さな奇跡〜』が、ナインティナインの岡村隆史さん主演で公開されました。
Sea Seedについては知らなくても、映画については知っている方もいるかもしれません。
移植活動のこと
世界のサンゴ礁のおよそ90%は、今後20年以内に海水の温暖化や酸性化、海洋汚染が原因で消滅するとされています。
Sea Seedでは、2004年の設立から2020年9月現在までに15万本以上沖縄の海に移植してきました。
現在移植をおこなっている海域では、以前は見られなかった魚や生き物たちが少しずつ住み着くようになりました。
さんご畑のこと
さんご畑では、陸上に海の中の生態系をつくっています。
「生き物を管理して飼育する」というよりは、生き物たちが生息しやすい環境をつくって、相性の良さそうな生き物たちを住まわせると、ちいさな1つの生態系が築かれていく、といった感じで、なによりも多様性を大事にしています。
一般的に水族館などでは、人工海水、水流を生みだすためのポンプ、水をきれいに保つためのろ過装置、水温を保つためのクーラーなど、生き物たちが生息できる環境を保ちつづけるためにはたくさんのエネルギーとコストが必要になります。
さんご畑では、バクテリアの働きや気化熱などを試行錯誤しながら利用することで、なるべく低コストで持続可能な生態系をめざしています。
そのため基本的には、地下から海水を汲み上げ循環させるためのポンプ以外には電力を必要とせずに、生き物たちにゆたかな環境を提供することができます。
読んでくださった方へ
環境への負荷やエネルギーの消費をおさえようとすると、Sea Seedには、一見サンゴにまったく関係のなさそうな実験や事業もだんだんと必要になっていきました。
noteでは、そんな実験の成功・失敗談や、Sea Seedの考える環境のこと、生き物たちのことを配信していきたいと思います。
よろしくお願いします!